ファミリーの経営理念は、「家族のような絆で繋がる組織」です。判断基準は「家族ならどうする？」。判断に迷ったときや困ったとき、「目の前の人が誰であっても、自分の本当の家族だったらどうするか？」を考えます。
正直な話、この理念であるが故に、苦しいことも沢山あります。「家族」を目指しているからこそ、相手と向き合い続けなくてはいけませんし、言いたくないことも相手の為を思って心を鬼にして言わなければいけないこともあります。
でも、苦しいこと以上に「この理念だからこそ嬉しいこと」の方が多いんです。みんなで追いかけていた目標をよくやく達成したとき、仲間が夢を叶える瞬間に立ち会ったとき、自分ではない誰かの成功や達成が自分事のように嬉しくなる。そんな場面で涙している社員の姿を見ると、「この理念にして良かった。」と心から思います。
社員同士が家族のような絆で繋がり、その濃く深い関係性の中から、お客様のことまで家族のように思える豊かなサービスが生まれてくるのだと思っています。

この会社の中で、社長である自分は父親のような存在です。
実際、他県から親元を離れて来てくれる子も多いので、「岐阜県の父親だと思ってくれ」と伝えていますし、保護者説明会では「僕が父親代わりとして責任をもって預かります」と伝えているんです。
新卒採用を初めて十数年が経ち、一期生が30代半ばに差し掛かりました。社内で出世していくのはもちろん、それぞれに結婚やマイホーム、出産など、さまざまな人生のステージへ進んでいきます。その瞬間を間近で見ることができて、最高に嬉しいし楽しい。あるスタッフには「私の本当のお父さん以上に喜ぶじゃないですか社長」なんて笑われてしまいました（笑）
これからもっと社員数が増えていっても、社員のお父さんであり続けたい。そう思っています。

ファミリーは人財育成に最も力を入れており、そのひとつに、感謝を言葉にして伝えるというものがあります。
どんな仕事も一人だけで完結できる仕事はありません。支えあっている環境を当たり前と思わずに、周りに感謝できるかどうか。「感謝を伝え合う」ことは、チームワークを良くする秘訣だと思っています。だから、サンクレカというWEB上でサンキューメッセージを送れるようになっていたり、年間で沢山サンクレカを書いた人もらった人を表彰したり、社内がありがとうで溢れるように工夫しています。
また、毎年やっていることのひとつに、「初任給プロジェクト」というものがあります。初任給を使って家族に今までの感謝を伝え、その内容を僕に報告するというもの。一番に感謝すべきは、自分の家族です。一番身近だからこそ、一番伝えようと社員にはいつも言っています。家族に感謝できなかったら、仲間やお客様にだって心の底から感謝はできないと思うんです。
人として当たり前のことを当たり前にできるようになることが、人としての成長だと思っています。そこに力を入れているからこそ、「ファミリーの１番の売りは人」だと胸を張って言うことができます。

よく学生さんからそう質問を受けます。僕は「ワクワクさせてくれる人と働きたい！」と答えます。
ファミリーが考えるビジョンと照らし合わせて自分はこんな風に活躍したい！成長したい！とプレゼンをしてくれたり、こんな新しいことに挑戦するのはどうでしょうか？って提案してくれたり。最終選考でそんな学生さんに出会うと、僕は非常にワクワクします。この子が仲間になったら、ファミリーでどんな風に成長するんだろう？ファミリーにどんな影響を与えてくれるんだろう？と勝手に想像しちゃいますね。
僕自身もずっと社員をワクワクさせられるような人であり続けたいと思っています。「次は社長、どんな面白いことを言い出すんだろう？」って、「この人といると面白い」って思ってもらえるような。
仕事の一番の原動力って楽しいという感情だと思うんです。
どうせ働くのならば、最高に楽しいと思える仕事をしてほしい！そう思っています。